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残り火2nd stage 第1章:今までで一番、熱い夏!6

ผู้เขียน: 相沢蒼依
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-10-09 14:00:08

***

『お預け食らった分、堪能させてもらう』だの『だから覚悟してくれ』と自分の言いたいことばかり言って、俺を好き勝手にした穂高さん。

「お預け食らった分って、絶対に昨日の分だけじゃないって……」

 床の上に押し倒されて、服を破りそうな勢いでさっさと剥ぎ取られた挙句に、貪る感じで俺を抱いた他に――ベトベトになった身体を綺麗にすべくシャワーを浴びてる最中だというのに、いろいろと施されてしまった。

『ッ……やっ、だめっ!』

『ダメじゃない、イイだろ千秋っ。言ってごらん』

『ん、ひぁ、うッ!』

『意地でも言わないつもりなのかい、困ったね』

 困ったねと穂高さんは言ってるのに、その口調はえらく楽しげであり、余裕ありまくりすぎ。逆に余裕のない俺は、快感の波に溺れさせられて困り果てるしかなかった。

 気持ちよさに身を任せたいのが半分と、羞恥心がせめぎ合ってしまい、どっちつかずのままでいる姿を後ろから覗き見て、闇色の瞳を細めてクスクス笑う。

『性長期の千秋に合わせて、いろいろ手を尽くしていたんだけど――』

(……何の話だろ?)

『最近格段に感度が上がってきたせいで、俺も結構ヤバいんだよ』

 穂高さんの艶っぽい声が、浴室内でよく響いていた。喋っている間、腰の動きを止めてくれたお蔭で、喘いでいた呼吸がなんとか楽にできる。

『……何が、どうヤバイ、の?』

 息も絶えだえ状態の掠れた声で、やっと質問してみる。この状態で穂高さんがヤバいのなら、俺なんて相当ヤバいと思われる。

『鏡に映ってる千秋の感じてる顔と、千秋の中が異常に気持ちイイのが本当にヤバイんだ』

 この位置がキモでね――と言いながら笑って俺の身体を肩を掴むなり、ぐいっと後ろから突き立てた。

『んっ……な、何なのっ!?』

 今まで感じたことがないそれに、気がおかしくなりそうだった。

『ん……? その顔、少しだけつらそうだね。今までは、ちょっとだけズラしていたから』

『ぁんっ、な、何でい、今ご、ろ?』

 更に俺の身体をぎゅっと抱きしめる。こうして拘束されるだけでも中が感じるので、質問するのが必死だよ。

『千秋が気持ちイイと、必然的に俺も気持ちイイんだ。引きずられてしまってね。だけど心情としては、少しでも長く一緒にいたいんだが、でも――』

『……ん……あっ!』

『君の口から直接、感想が聞きたくて。くっ……ほら、早く言ってくれ』

『そんな――っ』

(――どうしよう、身体の中が沸騰しまくって蕩けてしまいそうな感じがする……)

『……千秋頼むから、口に出して言葉にしてくれって……』

『はぁ無理……っ!!』

 熱に浮かされた身体は正直なもので、絶対に無理だと思ったのだけれど結果的にはすごく感じさせられてしまい、要求通りに言わされてしまった。

 ワガママをきいてしまった悔しさに、息を切らした俺をぎゅっと抱きしめて、穂高さんは何も言わずにすりすりと頬を擦りつける。

 あれ――?

『ほ、らかさ……?』

『ありがと千秋。やっぱり君には敵わないな』

 そう言って、困った顔をしていたのに。

「どうしたんだい? そんな疲れた顔して」

 昨日の宅呑みの疲れとか、穂高さんがやって来てからのやり取りの疲れや、その後の流れによる疲れがぶわっと一気に襲ってきたせいで、現在ベッドに横たわっているのである。

 疲れきった俺とは真逆の穂高さんは、元気そのものだった。

 そんなへばってる俺に元気を分けてくれようとしているのか、元気なアレをぐいぐいっと押しつけるようにくっついていた。

 節電中の我が家はエアコンを28度に設定しているので、暑いことこの上ない状態。穂高さんは体温が低いから、気にならないのかな?

「あの……もう寝ませんか? 明日じゃなかった今日、島に向かうのに穂高さんが運転するわけですし」

「寝ようと一応、努力はしているんだよ。これでも」

(――ホントか。その目がランランとしてる状態で……)

 暗闇でも穂高さんが俺の傍で、とても楽しそうに横たわっているのが分かってしまう。ウキウキした感じが、雰囲気で伝わってくるから。

「コレのどこが努力しているのか、サッパリと分りませんけど」

 ため息をつきながら、その部分をちょいちょいと突いてやった。

「ん……? 千秋アンテナのことかい?」

(――何のアンテナだって!?)

 穂高さんの言葉に、激しく顔を引きつらせるしかない。

「コレについては、しょうがないね。俺の傍に君がいる限り、感知してしまうから。しかもこうやって近くにいるからこそ、ビンビンに反応してしまう」

「俺は逃げもしないし、どこにも行きません。だから感度を下げて、もう眠って下さい。これじゃあ、落ち着いて寝られませんよ」

「感度を下げろ、ね……。難しい注文をしてくれるな。好きなクセに」

「ちょっ、穂高さんっ。何を言って――」

 出会い頭の抱擁からはじまり、家の中に入ってからは困らせることばっかり言ってその上、与えられる快感で散々身体を翻弄された。そして今も寝る間を惜しむように俺に話しかけてくるなんて、まるで離れていた時間を力ずくで取り戻しているみたいだな。

「……ごめん千秋。嬉しくて」

 ぽつりと告げて、俺の髪に顔を埋める。

 そんなことをされたら、余計に落ち着かない。だけど文句を言いたいけど言えない理由は、俺も嬉しいから。穂高さんの存在をこうやって間近で感じることができて、嬉しくて堪らない――本当は暑くて、くっついていたくないのに、心ごと身体ごと貴方を求めている限り、拒むなんて無理な話なんだよな。

「穂高さん……もしかして」

 こうして逢ったとしても、夏休みが終わっちゃえばまた離ればなれになってしまう。そのとき俺が寂しくならないように、こうしてくっついているのだろうか?

「千秋、いいニオイだね。俺の好きな香りだ」

 狭いベッドの中で正面からぎゅっと俺を抱きしめて、くんくんニオイを嗅ぎ、ちゅっとオデコに優しいキスを落としてくれた。

「あの、えっと……」

「その顔は相当眠たいだろ? 俺のことは気にせずに寝るといい。ゆっくりおやすみ千秋」

 さっきから噛み合わない会話の数々――俺が余計なことを考えないようにした、穂高さんの戦略だったりするの?

 別れたあのときみたいに大きな優しさで心を包み込んで、悲しくならないように気を遣って先回りする。折角再会した喜びを感じていたいというのに、こんなことをされたら余計、悲しくなってしまうじゃないか。

「穂高さん、迎えに来てくれて……ありがと」

「どういたしまして。と言いたいところなんだが、実は船長からの命令でね。千秋が来る日を指折り数えていたら、いらない失敗ばかりしてしまって」

「いらない失敗?」

 鼻をすすりながら訊ねてみたらハハハと声を立てて笑い、俺を慰めるように大きなてのひらで頭を撫でてくれる。

「恥ずかしい話なんだが、気持ちがふわふわと浮き足立ってしまって、いろんな物が手から滑り落ちたり、何もないところで蹴躓いたりしていたんだ。そんな失敗ばかりして、かなり船長に叱られてしまってね。でもそのお蔭で、こうして迎えに来れたというワケ」

「それじゃあ向こうに着いたら、穂高さんと一緒に頭を下げてあげる。ご迷惑をおかけしましたって」

 穂高さんの笑い声につられて、俺も笑ってしまった。楽しみすぎて失敗しちゃったなんて、船長さんも呆れるはずだよ。

「そうしてくれると助かる。兄思いのいい弟だって、きっと千秋なら褒められるんじゃないかな」

「褒められても…嬉しく、なんて……な、いよ……」

 ベルベットのように柔らかい穂高さんの声が、とても耳障りがいい。傍で優しく囁かれているだけで、子守唄のように聞こえてきた。それだけじゃなく大きな手で頭を撫でてくれるのも、眠りを誘う要因になった。

 瞼が重たくなってしまう……。もっと話を聞いていたいのに。限られた時間の中で、一緒にいることのできる今を――。

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